どろ焼って、食べたことあります?

と先日、ある編集さんに聞かれた。

食べたことどころか聞いたこともないが、池袋の「喃風」という店で食べられる、姫路発祥のもので、「明石焼きを大きくしたようなの」だそうだ。

関東ではまだ1店舗しかないが、「とにかく美味い」と聞き、どんなものなのか、実際に食べに行ってみた。

お店は、最近話題のオタク女子の聖地「乙女ロード」近辺にある。

店内には、鉄板を置いたテーブル席がいくつもあり、脇にソース類が置かれ、まんま「お好み焼き屋」の雰囲気だ。

件の「どろ焼」は喃風オリジナルで、明石焼きをヒントにして昭和37年に生まれた、意外に歴史あるものだそうで、「もんじゃとお好み焼きの中間」と店長さんが説明してくれた。中はどろどろ、表面はかりっとしたもので、名前の由来はズバリ「どろどろしてるから」。

定番は「どろねぎ豚」とすすめられ、ねぎベース(530円)に具材の豚(120円)をトッピングに選んだ。

目の前で焼いてくれるのかと思ったが、調理はあくまで厨房。

「目の前の鉄板は、あくまで保温用」

というのも、お好み焼きは通常、200度弱ぐらいの温度で焼くそうだが、「どろ焼」の場合は、水のようなシャバシャバの状態なので、300度以上で焼くのだとか。

「すごく高い熱でないと固まらないから、家庭で作るのは絶対ムリ」とのことだ。

食べ方は、スプーンですくい、だし汁につけて食べるという明石焼きに似たスタイル。だが、食べてみると、表面はカリカリで香ばしく、中は文字通り「どろどろ」。今まで食べたことのないおもしろい食感である。

ほんのり甘いだし汁に刻みねぎをたっぷり入れ、「だしソース」を加えると、コクが出て、また良い。ねぎ好き、だし好きにはたまらない味だ。

ちなみに、喃風は兵庫には17店舗、大阪などにもあるそうだが、関西人はやっぱりお好み焼きだけでなく、「どろ焼き」にもごはんをつける人が多いのだとか。

新食感の「どろ焼」、どうぞお試しあれ。